エアコンカビ臭いな・・エアコンクリーニングを業者に依頼しよう!と思った時、
え?エアコンクリーニングが1台6000円??
こっちの業者は1台2万円以上・・・
え・・この値段の差は何?
安いとこでも大丈夫?どれを選べばいいの?
という疑問について実際のエアコンクリーニングを行っているプロの業者が他のサイトでは解説されない裏側まで詳しく解説したいと思います。
エアコンクリーニング業者の違いと選び方をプロが解説
ここ10年くらいのエアコンは、昔の機種よりエアコンクリーニングの為の分解をしやすい構造になってると感じます。
とはいえ、それでもお掃除付きエアコンの分解難易度は非常に高いので業者により対応できない機種が存在するのが現実です。
技術力
個人業者紹介のエアコンクリーニング依頼ページ等を見ると
当店はノーマルタイプのみ対応です
エアコンクリーニングの技術に自信あります!※富士通のノクリアXシリーズは対応してません。
みたいな募集分も見受けます。
例えば富士通なんかは分解に癖があるので独特の知識が必要ですし、サイドファンが付いてる機種(ノクリアXシリーズ)はかなり難易度も手間もかかるので業者によっては断られるケースもあります
クリーニング業者の技術力を判断する一つの基準として、全機種に対応してるというのは大事なポイントだと思います。
料金
エアコンクリーニングの料金が業者によって全然違いますが、値段の違いと作業内容の違いは大きく関わってます。
まず前提として
どの業者にエアコンクリーニングを依頼しても真っ黒い汚水が出て、すごくきれいになったようには見えます。
それはどの業者もエアコンの吹き出し口は洗っているからです。
1番見える場所でもあり、真っ黒い汚水が出やすいのでココを洗ってれば素人目にはすごく綺麗になったように見えるんです。
重要なのは吹き出し口以外をどこまで洗うかに値段の違いがあります。
ボディパーツを外して、お掃除ユニットを外して、熱交換器とドレンパンを洗わないと汚れはちゃんと取れないので
クリーニングしたのに臭いが取れない・・
クリーニングからあんまり時間たってないのにまたカビ生えてきた・・
などのトラブルは結構多いです。
そもそも安い簡易的なクリーニングを依頼してたり、ちゃんと金額とってるのに手抜き業者だったり・・
自分もお客様宅でエアコンを分解した際に、前回のクリーニング業者の手抜き具合にビックリさせられる事があります。
エアコンクリーニングで早さや安さを売りにしてる所は個人的には気を付けた方がいいと思います。
ボディパーツをはずして、中のお掃除ユニットまでちゃんと分解する事で洗えるドレンパンまで洗浄しとかないと、臭いが消えなかったり、次のカビがすぐ生えてきます。
例えるなら、お風呂で顔と手と足だけ洗ってきました!みたいな状態ですかね。
服着てたら、綺麗には見えますけど、臭いはするし汚れたままです
当サイト家電のジョーではコスパの良いクリーニングというのを考える時、お掃除ユニットまで分解してクリーニングする業者をおすすめしていて、これをバランス型のクリーニングと解説してます。
実はバランス型のさらに上のグレードになる完全分解クリーニングというのも存在します。
完全分解では壁からエアコンを外してしばらく業者が持ち帰り、部品を全部バラバラにしてジャブジャブ洗剤につけ置きなどをして徹底的に掃除をするやり方です。
もちろんこれが1番綺麗になるんですが、金額がバランス型の倍くらいになってきます。
バランス型のクリーニングを技術のある業者が施工すれば8割~9割程度の汚れは除去できます。
2倍の料金で完全分解クリーニングをすれば2倍綺麗になったり、次回クリーニングがバランス型より2倍長くクリーニングしなくていいのであればいいんですが、残念ながらそういうわけではありません。
なのではバランス型のエアコンクリーニング業者をオススメしてます。
もしコストよりもクオリティ重視であれば完全分解を毎回依頼するべきだと思います。
洗い方について詳しく知りたい方は別記事で詳しく解説してます。
コスパ重視で厳選したエアコンクリーニング業者はコレ!
バランス型のエアコンクリーニングをやってくれる業者の適正料金の相場を調べると
ノーマルタイプのエアコンでだいたい1万~1万4000円。
お掃除付きエアコンで1万8000円~2万5000円くらいの料金になります。
エアコンクリーニング業者により技術や使う洗剤、分解方法、オプションの種類などいろいろ違いがあって
内容にたいして高すぎる料金や無駄なぼったくりオプションなども多数存在します
当サイトでのおすすめの基準はコスパです。
最高品質ではなく、値段と質のバランスの取れた優良業者という判断をしてます
おすすめできるクリーニング業者を厳選すると現状、この2社になります。
エアコンクリーニングプロ
タイプ | 料金 |
---|---|
ノーマルタイプ | 9980円(税込) |
お掃除付き | 18700円(税込) |
オプション | 料金 |
---|---|
室外機クリーニング | 3300円(税込) |
抗菌コート | 2750円(税込) |
エアコンクリーニングプロのメリット
2台以上のクリーニングを同時注文すると2台目以降は2000円引きなので結構お得。
標準で使っている洗剤が、哺乳瓶を洗えるくらい安全なものなので、安全な洗剤オプション料金が無料。
ここをおすすめした1番の理由は、優良業者なのに料金が安い事です。
社内研修など、スタッフの技術力を高める組織努力も感じれますし、全機種対応してます
ちなみに、オプションは基本的にはなしでいいと思います。その方がコスパがいいですね
ただ、室外機クリーニングの料金はそんなに高くはないので、これならやってもいいかなと思える料金です。
エアコンクリーニングプロのデメリット
あまりデメリットを感じませんが、どこの業者に依頼しても起きる、経験が浅いスタッフに当たった時に満足できない事はあるかもしれません。
それからエリアは全国対応でサービスエリア拡大中なんですが、場所によっては対応外の可能性もあるかもしれません。ここは要確認です
おそうじ本舗
タイプ | 料金 |
---|---|
ノーマルタイプ | 12100円(税込) |
お掃除付き | 20900円(税込) |
オプション | 料金 |
---|---|
室外機クリーニング | 5500円(税込) |
防カビチタンコーティング | 3300円(税込) |
エコ洗浄 | 1100円(税込) |
ドレンパン分解洗浄 | 3300円(税込) |
ドレンパン・送風ファン分解洗浄 | 5500円(税込) |
おそうじ本舗のメリット
おそうじ本舗は全国で1500店舗以上展開されていて、名の知れた大手の安心感は大きいです。
バランス型のクリーニングから完全分解に近い大がかりなクリーニングまでこなせる技術力があります。
依頼するかは別として、複雑な分解もできる技術がある所がポイントです。
業者のマッチングサイト等とは違い、全国で統一された技術、道具、マニュアルに安心感があります。
どこに依頼するか迷うようなら、とりあえずここを選べばいいんじゃないかという感じ。
おそうじ本舗のデメリット
オプションを追加していくと結構料金が高くなっていきます。
オプションでさらに複雑に分解してクリーニング出来るんですが、よっぽど臭いが気になるとかでなければ通常コースの分解で問題ないと思います。
他のエアコンクリーニング業者との比較
エアコンクリーニングプロ | おそうじ本舗 | ダスキン | ユアマイスター | |
---|---|---|---|---|
ノーマルタイプ | 9980円 | 12100円 | 14300円 | 6600~11000円 |
お掃除付き | 18700円 | 20900円 | 25300円 | 12100~19800円 |
室外機クリーニング | 3300円 | 5500円 | なし | 3000円前後 |
抗菌コート | 2750円 | 3300円 | 2310円 | 1500~3300円 |
安全な洗剤 | 無料 | 1100円 | なし | 業者による |
ユアマイスターは登録された個人業者の中から選ぶマッチング型のサイトなので、料金やオプション内容が依頼する業者により変わります。
依頼する業者により分解方法やクリーニング品質もバラバラで、ここではおすすめとも悪いとも言えません^^;
いい業者に依頼できるかはギャンブル要素があるんですが、コストを重視するならここは選択肢に入ってきます。
口コミを見て良い業者を見つける事が出来ればいいと思います
(ただ、サイト内にある口コミが異常にどこも良すぎるのがちょっと気になる・・)
ダスキンのエアコンクリーニングは品質には安心できるんですが料金がちょっと高くなります。
個人的には、お掃除付きでバランス型の分解で2万5000円はちょっと高いなぁ・・と感じてしまいます。
もし過去に他の業者に依頼して満足いかなかったという方は検討してみてもいいかもしれません。
エアコンクリーニングを依頼する前の準備や知っておきたい事
エアコンクリーニングを依頼すれば1~2人の業者が自宅に入ってきて数時間滞在することになります。
- 見られたくないものや、金銭類などは移動させておきましょう。
- 出来る範囲でエアコン下に畳1畳ほどのスペースを確保する
動かすのが大変な物もあるとは思いますが、出来る範囲でスペースを開けましょう。
- 業者によってはボディパーツ等を洗う際にお風呂場を使用する場合があります。
これは業者によるので、気になる方は事前に業者へ確認する事をおすすめします
室外機のクリーニングは必要なのか?
どの業者でもだいたい室外機クリーニングのオプションがあります。
これは見た目を綺麗にすると言うよりも
室外機の裏側に見える熱交換器を洗うことで熱効率が良くなります。
このメリットは電気代が安くなるという事です。
エアコンのカビや臭い、風量などは室外機クリーニングしても改善しません。
僕も仕事柄、
室外機のクリーニングをすると熱効率が良くなりますけど、どうしましょうか?
とお客さんに聞いてはいるんですけど、実際洗わなかった所で特に大きな問題はないです
洗うかどうかの基準を言うなら、熱交換器が目に見えてかなり汚れてると感じる場合か
使用年数が5年以上たってて、尚且つ室外機クリーニング代が3000円程度までならやってもいいかな、という感じです。
コスパを重視するならやらなくてもいい部分だと思います。
エアコンクリーニングを行うおすすめの時期は?
エアコンクリーニングの繁忙期は夏前あたりからです。だいたい6~7月くらい
夏のクーラーを快適に使おうと、みなさんこぞってその時期にエアコンクリーニングされるんですが、この時期は全然お勧めしません。
予約もとりづらい時期ですし、キャンペーンなども期待できない時期なので出来れば避けたい時期です。
エアコンクリーニングで1番おすすめの時期は9~10月あたりです
なぜこの時期をおすすめするかというと、エアコンを使わない時期だからなんです。
他のサイトではあまり触れられてない事なんですが、エアコンクリーニングする上で少なからず故障リスクというものが存在します。
僕は修理屋でもあるので、エアコンクリーニングが原因での修理依頼も入ってきます。
掃除中に業者がパーツを落として壊した・・
基盤に水滴が付いた状態で通電させたらショートして動かない・・
掃除後からルーバー(羽)が動かなくなった・・
クリーニング後からランプが点滅して運転しなくなった・・
などなど色々あります。
これが冷房使うタイミングとかに起きてしまうとなかなかつらいです。
夏はそもそもエアコンの修理も多い時期なので修理のための待ち時間も長くなる傾向があります。
物によっては部品が欠品してて、「納期1か月待ちです・・」なんて事もあるので、今から使うって時期よりも使い終わった時期にエアコンクリーニングする方が安全です。
なのでエアコンクリーニングのおすすめ時期は春と秋がいいんですが、1番を選ぶなら秋です。
夏のクーラー後にカビが生えるので、その後にクリーニングする事で1年快適に使う事が出来るのでおすすめです。
そして春や秋は予約も取りやすく、、キャンペーン等の値引きにも期待できる時期でもあります
どれくらいの頻度でエアコンクリーニングをすればいいのか
理想は、毎年やるのが健康にもいいんですが、安いものでもないですし
リビングなどメインで使うエアコンなら2年に1回くらいを目安にしていいと思います。
ただ、これはあくまで目安です。
汚れやすいエアコンと汚れにくいエアコンが環境によって違うんですが
汚れやすい環境
- 冷暖房両方使っている
- キッチンのある部屋に設置している
- ペットを飼っている
- 家の周りが田んぼや川など湿気が多い
- 冷房使用後に内部クリーンを行わない
汚れにくい環境
- 寝室なので寝る時しか使わない
- 冷房は使うけど暖房は使わない
- そもそもほとんど使わない
汚れやすい環境であれば1年でもしっかり汚れますし、汚れにくい環境であれば5年に1回でもいいと思います。
あとは目視でカビを確認するといいと思います。
目視でのチェックポイントは別記事でも画像付きで解説してます。
お掃除付きエアコンにもクリーニング必要?頻度に影響があるのか
お掃除付きエアコンをメンテナンスフリーエアコンだと思ってる方もたまにおられるんですが、
お掃除付きエアコンとはフィルターをブラシで擦ってダストボックスにゴミを集める機能です。(一部機種は集めたゴミを外に排出までしてくれる)
単純にフィルターの掃除機能なので、熱交換器やドレンパンや吹き出し口はカビやホコリで黒く汚れてしまうので
ノーマルタイプと比べてお掃除付きエアコンがクリーニング頻度が少なくて済むというわけではありません。
なのでお掃除付きエアコンの購入をあまりお勧めしていません。
こんな理由です。
最近は日立から吹き出し口のファンをブラシで掃除するエアコンも発売されました。
ですが、ブラシで擦るだけではエアコンクリーニングしなくていいレベルに掃除できないので、結局エアコンクリーニングは必要です
やはり、ノーマルタイプがコスパがいいと思います。
もし買い変えを検討してる方には今選ぶならコレ!という機種も紹介してます
エアコンクリーニングは自分でスプレーで出来る?
自分でエアコンクリーニングしようと思えば市販の洗浄用スプレーも販売されてます。
- 熱交換器用の洗浄スプレー
- 送風ファン用の洗浄スプレー
- フィルター用の洗浄スプレー
エアコンを自分で綺麗にしようと思うと、洗う場所でスプレーを使い分ける必要があります。
売れ筋の洗浄スプレーでこれ全部揃えると5000円をちょっと超えます。
プロがエアコンクリーニングで主に洗う場所は
- 熱交換器(金属フィン部分)
- ドレンパン(金属フィンから落ちる水を受け止める皿)
- 吹き出し口(送風ファン周り)
- フィルター
順番に解説すると
①熱交換器(金属フィン部分)
スプレーの噴射圧で熱交換器の汚れを押し出して洗うんですが、噴射圧がプロが行う高圧洗浄機とは全く別モノなので中にカビなどの汚れを押し込む程度が限界です。
プロが行うエアコンクリーニングは洗剤で汚れを浮かせた後に高圧洗浄機で水を10L以上かけて汚れをエアコンの外まで押し流すやり方なので汚れの落ち具合は別次元になります。
それから自分で行うスプレーでは洗える範囲も限定的です。
②ドレンパン(金属フィンから落ちる水を受け止める皿)
市販のスプレーを使ったクリーニングでは②ドレンパンを洗う方法はないですね。
ここはカビが溜まる場所なのでカビ臭さの原因になります
③吹き出し口(送風ファン周り)
吹き出し口用のスプレー2本セットになってます。
1本目でモコモコ泡で汚れを浮かせて、2本目のリンスで洗い流すというやり方。
噴射圧はやはり高圧洗浄機には劣るので、これなら格安クリーニング業者の方が綺麗にはなります。
④フィルター
フィルターはスプレー使わなくても、外してジャブジャブ洗えるのでスプレー買うまでもないでしょう。
プロから見て市販のスプレーへの率直な感想は、エアコンを綺麗にする為の商品ではなく、掃除欲を満たす為の商品だと思います。
エアコン内部には濡れてはいけない部分が色々あって、だいたい本体右側あたりに基盤が付いてる機種がほとんどなんですが
基盤の近くでスプレーをちょっと右に傾けて噴射してしまい洗剤でぬれてしまった状態で通電させてしまうという事例がありました。
これは最悪エアコンが故障とかではなく、最悪火事になるんですよ。
実際に過去にこれが原因で起きた火災の残念なニュースもありました
なので、プロは濡れてはいけない場所をわかっているのでそこを何重にも養生をして作業します。
エアコンクリーニングの料金ってあんまり安くないとは思いますが、こういう所の技術料も含まれています。
まとめ
エアコンクリーニングの料金の違いは基本的に作業内容の違いです
エアコンクリーニングにおいて安いや早いというのには、ちゃんと理由があります。
料金の相場は
ノーマルタイプでだいたい1万~1万4000円
1人作業なら作業時間は1時間程度
お掃除付きでだいたい1万8000円~2万5000円
1人作業なら1時間半~2時間程度かかると思います。
プロのクリーニング業者が厳選するコスパのいい業者は
【エアコンクリーニングプロ!】と
【おそうじ本舗】の2社です。
品質と価格のバランスがとれたコスパの良い業者だと思います。
オプションについては、基本的にあまり付けない方がいいと思います。
ぜひ失敗しないエアコンクリーニングをしてください^^
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