え?・・・そのネジ手で回すんですか?
ネジを1本外すのに手動ドライバーだと一体何周まわすのか想像するだけで嫌な気持ちになりますw
僕は家電の修理やメンテナンスが本業なので、毎日使うドライバーには非常にこだわりがあります。
電動ドライバーも色々買いあさりましたがその経験も踏まえて選び方を紹介します。
たくさんの商品の中から、電動ドライバーをどうやって選べばいいの?
自分の経験に基づき、選ぶときの重要ポイントを解説。
①充電式である事
コードで繋がれたドライバーは使いづらいです。コンセント近くでの使用を制限されるので「充電式」は絶対条件。
電池式はランニングコストが高くつくので却下。
②重量
基本的に低価格帯は小型で軽量なものが多いです。子供でも余裕で扱える電動ドライバーです。
僕は腰袋の入れた時になるべく重くしたくなかったので「軽さ」も結構気にしてました
ちなみに、この記事を書きながら飲んでるコーヒーは430gです。参考までに。
③最大トルク
トルクとは締めつける力を数字に表した物です。
機械の分解や家具の組み立てなど、もともと穴が開いてる場所に使う分にはそこまで大きな力は必要ないんですが、
厚めの木材にビスを打ち込んだり穴をあけたりする時は、ある程度パワーが必要になります。
普段の家電の分解やメンテナンスでは1.2N位でやってます。
4Nもあれば大工は無理だけど、家具組み立てや2×4材へのビスの下穴あけなどには使えるような強さです。
④トルクの調整が出来るか
トルク調整機能が備わっていると、ドライバーを回す強度を調整出来ます。この機能がなければ常に最大トルクでの締め付けになります。
例えば木材にビスを打ち込むときに思ったより締めすぎたり、
プラスチックパーツを強く締めすぎて割れたり、ナメてしまうのを防げます。
⑤LED(作業灯)はついているか
奥の方での作業だったり、暗い影ができる場所での作業でLEDは活躍します。
だいたいの機種には搭載されていますが、ここもチェックポイントです。
⑥回転速度
作業量が多いとドライバーの回転速度も気になってくるところです。
ここでは1分で180回転するドライバーから400回転するドライバーを紹介してます。
僕は「180/分」の電動ドライバーを家電の修理作業で使用していました。何の問題もなく作業出来ますが、作業をジャンジャンこなしたい時にはちょっと遅く感じます。
逆に、締めすぎたりとかの失敗はしづらいでしょう。電動ドライバーに慣れてない方は逆に早いのが使いづらく感じるかもしれません。
⑦ビットの種類
AタイプとBタイプの2種類が存在します。国産であったり、ホームセンターで取り扱いがあるのはAタイプですが
主に海外製品ではBタイプのビットを装着する機種が多いです。
ちなみにBタイプ仕様の電動ドライバーにAタイプを装着すると、ロックが効かないので引っ張るとビットが抜けてしまいます。
⑧ビットチャック(ロック)が付いているか
ビット(ドライバーの部分)の取り付けがマグネット式とロック式になっているドライバーが存在する。
マグネット式はオススメしません。使用中に何度もマグネットが外れたり、ビットごと隙間に落ちることが多いので非常に使いづらいです。
実はここが物凄く大事な所で、電動ドライバーはたくさんあるんですが、その中からロック式を選ぶだげで選択肢がかなり絞られます。ここがドライバー探しの最難関だと思ってます。
ここでは厳選されたロック式のみを紹介
⑨コスパの良さ
今回のテーマは「5千円以下編」です。
1台目として気軽に購入出来る金額で、尚且つ失敗しない電動ドライバーを選びます。
ちなみに5千円以下といっても侮れません。プロとして実務に使ってるレベルなので。
ここで紹介するドライバーは正直どれを買っても失敗しないと思います。
5千円以内で買えるコスパ最強のドライバー4選
高義EARTH MAN 3.6V充電式ミニドリル&ドライバー
充電 | 重量 | 最大トルク | トルク調整 | 作業灯 | 回転速度 | ビットタイプ | ビットロック |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100Vコンセント | 350g | 4N | × | 〇 | 180/分 | Aタイプ | ロック式 |
まず、最初にカラーリングがダサいな・・と思ってたんですが、この機種の性能と安心感はトップクラスです。
ビットはもちろんロック式。最大トルクは4N。
4Nのトルクがあれば基本的な家電の分解や、2×4材を使った木材DIYなどでは活躍できます。
このドライバーの最大のメリットは、ビットが上側に付いているので隅の作業がやりやすいという事。
これはこの機種だけのメリットです。
充電は専用のDCアダプタを使うので家庭用コンセントに挿して充電することになります。
高義というメーカーもいいブランドで、そこそこヘビーに数年使ってるこの機種も故障はしてません。
とりあえず買っておけば、安心して長く使える高コスパドライバーだと思います。
マイナス要素を上げるなら、トルク調整が出来ない事ですかね。
4Nでもそこそこ強く締まるので、もし繊細な締め具合を求めるなら他を検討した方がいいかもしれません。
ベッセル(VESSEL) 電ドラボールプラス
充電 | 重量 | 最大トルク | トルク調整 | 作業灯 | 回転速度 | ビットタイプ | ビットロック |
---|---|---|---|---|---|---|---|
USB Type-C | 170g | 2N(手動12N) | 3段階 | 〇 | 280~400/分 | Aタイプ | ロック式 |
「手動でも回せる電動ドライバー」というポジションの製品もいくつかのメーカーから出ているんですが、その中でもVESSELの電ドラボールをお勧め。
値段と性能のバランスがいいですしVESSELというブランドに安心できます。
この電ドラボールシリーズは現在3種類存在します。
- 1番売れた初代の電ドラボール
- 回転スピードに特化してトルクを落とした2代目電ドラボールハイスピード
- 2022年4月に新しく発売された電ドラボールプラス。初代電ドラボールの進化版です。
このシリーズを買うなら電ドラボールプラスが最強です
過去モデルからの進化ポイントは充電器がUSB Type-BからUSB Type-Cへ変更されたこと。
ビットの種類の時もBタイプとか出てきたのでちょっとややこしいですが、これはUSBのType-Bでまた違う物です
USB Type-Bの時は充電器の裏と表をいちいち確認して差し込まないといけなかったんですが、
今回USB Type-Cが導入されたのでどちらでも気にせず挿せるスムーズな充電ができるようになりました。
そして電ドラボールプラスではトルクモードを3つから選ぶ事が出来るようになりました。この進化もデカいです
そして今回紹介する機種の中でもダントツで軽い170gです
同梱されているビットの周りは黄色いカバーが付いています。
ビットが当たって電子機器をショートさせる事故を防いだり、傷をつけにくくなっています
電ドラボールは過去シリーズも売ってあるので、新型の電ドラボールプラスかどうかを買う時に確認しましょう。
この電ドラボールプラスでデメリットは、電動で回せる最大トルクが2Nだという事。
パワーが必要な場合、最初と最後の本締めは手動で回す事になります。回転速度は速いので電動時はかなりスピーディーに回ります
電ドラボールは木材に穴をあけたりするようなドライバーではないですが、
手動で回せば12Nという十分な力は発揮できます
ちなみに、手動でも回せる電動ドライバーってあんまりないです。
回転速度とトルクは3段階切り替え
【低】280/分/1.2N
【中】340/分/1.6N
【高】400/分/2.0N
Antaku 電動ドライバー 3.6V
充電 | 重量 | 最大トルク | トルク調整 | 作業灯 | 回転速度 | ビットタイプ | ビットロック |
---|---|---|---|---|---|---|---|
USBと100V | 600g | 10N | 6+1段階 | 〇+懐中電灯 | 180/分 | Bタイプ | ロック式 |
Antakuというメーカーは有名ではないんですがこのドライバーの性能はいいですね。
ビットはロック式、トルク調整も6段階で可能。重量600gペン型とガン型に変形可能。
商品ページに最大トルクは10Nと書いてあるんですが、これは違うようです。
3.6Vの電動ドライバーなのでおそらく4N程度のパワーでしょう。
グリップの底部分にはもう一つLEDが付いていて、懐中電灯としても使えます。これが意外と使えるんです
この懐中電灯を使い慣れると、僕はこれが付いてない機種が物足りなく感じてしまうほど活躍してました。
それからこの機種はビットがBタイプなのでもし交換したい場合は専用のビットを買う必要があります。
ホームセンター等ではBタイプのビットは売ってないのでネットで購入する事をオススメします。
そして価格が3千円台という安さでこれだけの性能はコスパが高いですね。
デメリットをあげるなら、有名なメーカーではないので耐久性に当たりハズレはありそうな事でしょうか。
Amazonのレビューはなかなかいいようです。
ついでにあると便利な道具
どの電動ドライバーを選んでもビットは最初から付属してるんですが、10cm程度の長さのビットを1本もっているとかなり使いやすくなるのでおすすめです。
Aタイプのビットはホームセンター等で普通に買えますが、Bタイプのビットはほぼ売ってないのでネットで購入する事になります。
Bタイプはそもそも種類が多くないのでいいのを見つけるのが大変なんです。
ちなみに、プラスドライバーのビットを使う場合、精密機器についてたりする細いネジは+1(プラスの1番)だったり、大物の家具や縦型洗濯機を分解する時は大きい+3(プラスの3番)のネジだったりするんですが、
基本的にはほとんどのネジが+2(プラスの2番)なので、+2を1本持ってれば、ほぼ問題ないと思います。
もしBタイプ買うならこれをおすすめ。
これがBタイプの+2なのでお間違えの無いように。
ちなみに僕が今使ってるAタイプのビットは、「ベッセルのなめないビット」を愛用してます。磁力も効いててなめにくいです
で、この次に欲しくなるのがマグネットです。
これも使いだすと、ない生活には間違いなく戻れなくなります
まとめ
電動ドライバーはたくさんの種類がありますが、ビットがロック式かどうかが使いやすさに大きく影響します。
ロック式を選ぶだけで選択肢がかなり少なくなるんですが、その中から
充電式、重量、最大トルク、トルク調整機能、回転速度などを考慮して厳選した
5千円以下で買える高コスパ電動ドライバー4機種はこれです。
信頼できるメーカーで手頃な価格。トルク調整とかは必要ないって方がとりあえず買って1番失敗しないと思う
高義EARTH MAN 3.6V充電式ミニドリル&ドライバー
信頼できるメーカーでダントツの軽さ。パワーはそんなに求めないが、手動でも電動でも幅広く使える電動ドライバー
ベッセル(VESSEL) 電ドラボールプラス
有名なメーカーではないが、低価格ながら欲しい機能は全部入りの高性能電動ドライバー
Antaku 電動ドライバー 3.6V
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